003203
小沢雑感
6
クリスマスかバレンタインか
で言ったら、小沢健二はクリスマスだ。
ただハニーとか言ってるだけの人だったら(そんな人いないけど)
バレンタインソングなんてじゃんじゃん作るだろうけど、小沢健二はつくらない。
しかしクリスマスソングを作るという流れにならのる。
小沢くんはバレンタインというよりクリスマス、
キュートというよりラブリーな男なのであった。
(まあこの先作るかもしれないからどうか分からないけど。)
年上の男からも
小林よしのりのマンガにのっている小沢くんは、
帰ろうとする小林氏のそでをつかんで
「かえるんだって〜」と
ボーズに言いつけに行っている。
その様を見た小林氏は顔をくにゃくにゃさせながら、
「わし若者が可愛いと思えるトシになってしまったんよ」
と言っているが、
それは氏のトシのせいではないと思う。
「うたばん」でも、
石橋貴明が自分の好きなサッカー選手の知り合いだと知った瞬間、
がしっ
っという感じで石橋の腕をつかみ、
演技っぽいつぶらな瞳でじっと見た、
その瞬間の石橋の表情を見ましたか?!
「かわいい!」というフイをつかれたあの表情。
小沢くんのあの、ふいを突いて出てくるカワイサには、
年上の男も余裕でノックアウト!なのであった。
「back to back」
「back to back」っていうことばのことを私は勝手に
「後へ後へ」というような意味だと思ってたんですが、
あれって「背中合わせ」っていう意味だったんですね。
こないだ辞書を見ていて偶然知った。
今ごろ気付いたのは私だけ?
そういえばジャケ写も鏡の中の映像だったっけ。
こうやって後から隠れていたイメージを見つけるのは面白い。
生声
ライブに行くと、サービスで生声を聴かせてくれる人はけっこういる。
全部の音が落ちて、マイクも外して、うわーー!って感じでやってくれるのだが、
あれはかなり嬉しい。
やっぱり生の声というのはすごい。
同じ空間にいるんだなあ、ということがはっきり実感できる迫力がある。
小沢くんのそれを聞いたのは八が岳でほんのチョッと、
前の方にいた人が「漏れ聞いた」という程度だったのだが、
小沢くん、どうせ声でかいでしょ?
渋谷公会堂とかでやってくんないかなあ。
オススメ嫌い
小沢健二のオススメ嫌いは有名だ。
ラジオで「使ってるシャンプーは何ですか?」って聞かれても決して言わなかったし、
話の流れで「気に入ってる香水がありました」と言ってしまって、
「へえ、なんですか?」と聞かれると、
あわてて「それは言わない…」みたいな答え方をしていた。
でもだんだんそれもどうかと思ってきたらしく、
自分のクツを指さして名前を紹介したり、
ちょっと意識して香水の名前を言ってみたり、
「がんばってオススメしてる」みたいな感じがおかしかった。
小沢健二とオススメのことを考えていると
どうしても思い出してしまうのが
月刊カドカワにスチャダラパーが連載していた手紙の書き方の講座だ。
あの中の寒中見舞いの回で、サンプルとして出ていた手紙が、
どーも、オザワの文に見えてしょうがない。
面白がらせようとして書いている感じとか、
川崎から恵比寿に引越したって書いてあるところとか、
最後にフランス料理のレストランをオススメして締めているのが
後にあそこまでオススメ嫌いになる片りんという気がしないでもないし。
うーん、どうなんだろう。
違うかな。
ひきしまった歌詞
小沢くんの歌詞の良さの一つに、
「捨て石みたいな言葉は置かない」というのがある。
たとえば、メロディが先で歌詞をつけると、
意外と2文字とか空いちゃったりする。
そういうとき適当に、
「今」とか「さえ」とか「のに」とか「まだ」とかですますのは
すっごく「やっつけ」な気がする。
流れがつながってないのに「涙とまらなくても」とか言われても困るし、
変に重みを出そうとして「さえ」とか言ってくるのもイヤだ。
そういうのを聞くと「うくーっ」とかいって、こちらの居心地が悪くなってしまう。
あと1文字あまると「よ」とか「の」とかさ。
小沢健二の歌詞を聞いていて、
そういう居心地の悪さを感じさせられることは全然ない。
安心です。
漢字
そんな小沢健二だけど、居心地悪くさせられるときもあって、
それは何かというとあの漢字づかいなのだ。
「言う」の代わりに「云う」とか、「朝陽」と書いて「あさひ」とか、
どうよ?
まあ、私だけかもしれないけど。
しかし「見た様」と書いて「みたい」にはびっくりした。
アンタは明治の文豪かっ
コード進行
人にはそれぞれ、
得意なコード進行という物があるらしいが、小沢健二の場合それは
ファソミラレソド
なんじゃないかと思う。
(これじゃコードになってないけど。)
音楽のことはあまりよく知らないので
ほんとのところどうか分からないが、
簡単にピアノでメロディとルートだけを拾ってみたりすると
この骨組みはけっこうよく出てくる。
「まぶしすぎて…とりあえず」のところもこれだし、
「あのーひとの…ぼくのもの」のところとか
「ふりしきる…あるいてく」のところもこれ。
「やがてたねを…」のとことか、
「ぼくらのすむこの…ときにたずねる」のところ、
「きみにいっつも…わらってもいい」のところはこれの変形。
だいたいサビやその前後で曲を一旦しめるときに出てくるけど、
「夜と日時計」は頭がいきなりこれの一部だったりもする。
なんかこう、物語性があるというか、
がんばりを感じさせるというか、ドラマチックな進行でいい。
しかもカワイイ。
小沢健二本人にもどことなく通じる気がする。
コード進行2
ドシラソファミレソ
というコード進行は、使うと「いい感じ」っていうか、
感動的な曲ができるらしい。
小沢の曲の中では「さよならなんて云えないよ」と「いちょう並木のセレナーデ」
に出てくるくらいで、あまり使われていない。
あと「バースデー・ボーイ」ですか。
小沢くんの場合、この進行を感動させるようなとこで使っていないのが、
「やっぱり小沢だね」って感じか。
歌詞と釣り
前ページの小沢の歌詞の変化について。
やっぱり、ノートを持ち歩くのは良くない。
よく、歩いていて何かいい言葉を思いついたけど、
帰ってから書こうとするともう忘れてる、という話を聞くけど、
だからと言ってノート持ち歩いて全部釣り上げてしまうと、
そのうち湖?のおサカナはいなくなってしまうのだ。
稚魚は放流しないと。
歌詞に自分が出る話
なんて言ってるけど、私は歌詞が書ける訳ではない。
以前小沢くんが
「歌詞には自分が全部出てしまうから、自分のことをもっと高めないと」
というようなことを言っていたことがあったが、
こないだ別詞を書いてみて、これがなんのことだかよく分かった。
歌詞の中には「こういうことが言いたい」と思って
理性でぐいぐい書いて行くとこと、
手を放してメロディ任せにする部分がある(らしい)のだが、
この「手を放して」書いた部分というのは
何が出てくるか全く分からない。
自分の例で言うと「人生」なんて単語、
ゼッタイ、ゼーッタイ出しちゃいかんのだ。ううっ
※えっと、別ページで小沢のメロディに詞をつけてみたとき、出て来ちゃったんです。
それが、メロディ任せにしたらそうなってしまった。
自分自身の、すっげーダメダメなところが丸出しになる。
怖いですね。
早口
「ドアをノックするのは誰だ?」でサザンの早口記録を抜いた、
というのは本人嬉しかったらしく、
雑誌のインタビューで何度か言ったりしている。
しかし、残念だな小沢健二、
「ドアノック」の早口記録は宮本浩次(こうじ:前述。)の
「綺麗になりたい」に抜かされている。
あれを抜く早口はちょっとしばらく現れないだろう。
そういえばCMなのに早口で聞き取れない〜、というのも
ファンカーゴに真似されちゃったし。
小沢くんが復活して早口大王の座を奪還する、
なんていうことは、この先あるのだろうか。
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